生産から顧客への供給までの流れを最適化するSCM

自動車業界を支えているSCMの仕組みはトヨタが作り上げた

いずれにしても、自社開発に比べ、製品開発のアウトソーシングは方法面で改善の余地が大きいことがわかる。製品開発のアウトソーシングのポイント。それでは、日本企業をより国際競争力のある構造にする切り札の一つとなりうる製品開発のアウトソーシングを、具体的に活用していくにはどうしたらよいのか。業務を委託する側、受託する側、そして双方に共通する技術者個人の三つの視点から考える。まず委託側だが、従来から外部資源の活用については、多くの場で議論されてきている。

しかし、あくまでそれは受け身の姿勢であり、大部分の企業の努力は内部の製品開発に向けられているのが実態である。たとえば外部への製品開発の委託に対する包括的責任者を社内的に明確にしている企業は少ない。平均的な日本企業の技術開発の体制は、象牙の塔のようなかつての第一世代から、案件ごとのプロジェクトを中心とした第二世代、そして事業化に必要な機能を効果的に取り込む仕組みをもつ第三世代型へと移り変わってきた。

今後は、製品開発のアウトソーシングの活用により外部技術も機動的に活用できる次世代型、バーチャル(仮想)型へと進化すべき時期にきている。業務を受託する側も、委託側の期待に十分こたえられるような体制をつくらなければならない。米国でアウトソーシングが拡大した大きな理由の一つは、英語圏での充実したアウトソーシング先があったことによる。ソフトウェア産業ですでに定着しているインドへのアウトソーシングがそのモデルだ。自動車業界でも米GMなどはインドに技術センターを設立している。


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